「指先の感覚が鈍る・すぐ破れる」を解決!工場向け耐切創手袋の選び方とおすすめ比較

工場備品・消耗品

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。

📋 この記事でわかること

  • EN388耐切創レベルの読み方と、「レベルが高ければいい」がなぜ間違いなのか
  • 薄さと強さのトレードオフ──13ゲージ・18ゲージの意味と、タッチパネル対応も含めた選び方
  • 油作業での「背抜き」と「オールコート」の使い分け──切削油の現場で背抜きが失敗する理由
  • 【警告】ボール盤・旋盤などの回転体作業では耐切創手袋が巻き込まれ事故の原因になる
  • 洗って使い回す「耐切創レベル低下の罠」と、正しい買い替え判断基準
  • ショーワグローブ・アトム・東和コーポレーション(TOWA)の各ブランドの強みと選び方

※本記事で紹介する機能やシリーズ展開は執筆時点のものです。購入時は必ず最新仕様を確認してください。

「分厚くて作業できないから外してしまう」──手袋が逆に危ない、という本末転倒

安全管理の指導で「耐切創手袋を必ず着用」と言われた。でも会社支給の手袋は分厚くてゴワゴワ。小さなネジが拾えない。部品の向きが指先でわからない。

結局、「ちょっとだけ」と思って外したその瞬間、金属のバリで手のひらをスパッと切る。

「安全のために着けた手袋が、作業の邪魔で外すことになり、怪我をする」──これが中小工場の現場で毎年繰り返されている本末転倒です。

問題は、作業員の意識ではありません。手袋の選び方が間違っているだけです。

耐切創性能と薄さ・フィット感は、今の技術では両立できます。正しい選び方を知れば、素手感覚で動かせて、かつ切り傷から手を守れる手袋は、数百円〜1,000円台で手に入ります。

この記事では、現場で実際に使える耐切創手袋の選び方を、規格の読み方から素材・メーカー比較まで徹底的に解説します。

📎 現場の安全装備シリーズ:

まず知るべき「耐切創レベル」の読み方──数字が大きければいいわけではない

EN388規格とは何か

耐切創手袋のパッケージには「EN388」という欧州規格の表示がついています。これは手袋の耐久性を4〜5段階の試験で評価した国際基準で、日本でも広く採用されています。

耐切創性能は以下の2種類の試験方法で評価されます。

試験方法表示記号評価レベル特徴
コウプ試験(旧来)数字(1〜5)1が最低、5が最高往復刃物による切断抵抗を測定。比較的低強度の刃物を想定
TDMカット試験(2016年改訂〜)アルファベット(A〜F)Aが最低、Fが最高一方向の高荷重刃物による切断抵抗を測定。より過酷な刃物環境を想定

現行パッケージでは両方が併記されているケースがほとんどです。購入時はアルファベット表示(A〜F)のほうを基準に選ぶのが現在の主流です。

「レベルが高いほど安全」は現場では間違い

ここが最大の落とし穴です。

❌ よくある誤解:「耐切創レベルは高ければ高いほどいい」

  • 耐切創レベルが高い(EやF)手袋は、繊維が太く・層が厚くなるため必然的に重くなり、指先の感覚が鈍る
  • 精密組立・電子部品・小ネジ作業では、レベルDやE・Fを使うと部品を持つことすら難しくなる
  • 「着けていられないから外す」→「怪我をする」という本末転倒がレベルの選びすぎで起きている

✅ 正解:現場の刃物リスクに「ちょうど合う」レベルを選ぶ

耐切創レベル向いている現場・作業
A・Bバリ取り・軽作業・紙・ガラス繊維など、軽度の切り傷リスク
C・Dプレス・板金・金属部品の取り扱い・中程度の刃物作業──工場の一般作業では最もよく使われるゾーン
E・F鉄鋼・ガラス板・刃物そのものを扱う作業。板ガラスの搬送、スチールコイルの取り扱いなど

⚠️【必読】回転体を扱う現場では耐切創手袋は「使用厳禁」──巻き込まれ重大事故のリスク

耐切創手袋の選び方を説明する前に、絶対に知っておかなければならない最重要の安全事項があります。

🚨 ボール盤・旋盤・フライス盤など回転体のある作業では耐切創手袋を絶対に着用しないでください

通常の布手袋であれば、回転部に巻き込まれても繊維が切れて手が抜けることがあります。しかし耐切創手袋はその名のとおり「切れない」繊維で作られています。

回転部に接触した瞬間、手袋の繊維は切れずに回転体に巻き付き続け、指・手首・腕ごと引き込まれる重大事故につながります。この種の事故では、骨折・切断・神経損傷などの重篤な後遺症が残るケースが多く、労災事例としても繰り返し報告されています。

  • 使用厳禁の機械例:ボール盤・旋盤・フライス盤・研削盤・ドリルプレス・タッピングマシン・円筒研削盤など、ドリル・刃物・砥石が回転するすべての工作機械
  • 正しい対応:回転体を扱う作業では手袋を脱いで素手で行う。どうしても手を保護したい場合は「薄手の使い捨てニトリル手袋(切れる素材)」を使用し、安全担当者に相談する
  • 確認を:職場の安全規定で「回転工具使用時の手袋着用禁止」が明記されているか必ず確認してください

この警告は、耐切創手袋を「使わない」ことを推奨しているのではありません。「正しい場面で使う」ことが安全を守るという意味です。バリ取り・板金・部品搬送・プレス補助など、回転体のない作業での耐切創手袋の効果は絶大です。使用場面を正しく判断してください。

「薄さ」を決めるゲージ数──13ゲージと18ゲージで何が変わるか

ゲージ数とは

手袋の「ゲージ数」は、1インチ(約2.5cm)あたりの編み目の数を示します。数字が大きいほど編み目が細かく、薄くて素手に近いフィット感になります。

ゲージ数厚さの目安フィット感向いている作業
7ゲージ厚手ゴワつきあり重量物の取り扱い、粗作業
10ゲージ中厚標準的一般的な金属加工、溶接補助
13ゲージ薄手良好精密組立・板金・ボルト締め──工場の細かい作業で最もよく使われる
18ゲージ超薄手素手に近い電子部品・小ネジ・精密機械の組立。指先の触感が命の作業
21ゲージ極薄素手同等半導体・光学部品など超精密作業(耐切創より清潔度重視になる場合が多い)

18ゲージ選びのもう一つの判断軸:「タッチパネル対応」

精密作業で18ゲージを検討している方に、もう一つチェックしてほしい機能があります。それがタッチパネル(スマートフォン・タブレット)対応の有無です。

近年、工場での図面確認・実績入力・検査記録などにタブレットやスマホを使う現場が増えています。そのたびに手袋を外して操作し、また着け直すという動作が積み重なると、1日で数十回の手袋の着脱ストレスになります。しかも、外したその瞬間に作業してバリで手を切る──という本末転倒が再び起きます。

✅ タッチパネル対応モデルを選ぶべきケース

  • 作業工程にタブレット・スマホでの記録・確認が組み込まれている現場
  • 生産管理システムや実績入力を現場の手元端末で行っている
  • QRコードスキャンやデジタル図面の閲覧を頻繁に行う

確認方法:商品ページや仕様欄に「スマートフォン対応」「タッチパネル対応」「導電性繊維使用」などの記載があるモデルを選んでください。指先部分に導電性繊維(銀繊維・炭素繊維など)を使用しているモデルが対応品です。

⚠️ 注意:タッチパネル対応は全モデルではない

対応モデルは主に13〜18ゲージの薄手・PUコーティング系に多く、油作業向けのニトリルコーティング厚手モデルでは対応していないケースがほとんどです。

👇「タッチパネル対応 耐切創手袋」のオススメはこちら。

💡 会社支給品が「使いにくい」と感じる現場作業員の多くは、7〜10ゲージの厚手手袋を使わされています。
自費で13ゲージまたは18ゲージに切り替えるだけで、作業性は劇的に改善します。

薄さと耐切創性のトレードオフをどう解決するか

「薄いと切れやすいのでは?」という疑問は正しいです。しかし、材料技術の進化により、HPPE(高強度ポリエチレン)やアラミド繊維、スチールファイバーなどを細く撚り合わせた糸を使うことで、薄いゲージでも高い耐切創レベルを実現できるようになっています。

  • HPPE(高強度ポリエチレン)──軽くて柔らかく、13ゲージで耐切創レベルC〜D相当が実現できる。コストパフォーマンスが高い
  • アラミド繊維(ケブラー等)──耐熱性も兼ね備えた高強度繊維。薄くてもD〜E相当が可能。価格はやや高め
  • スチールファイバー混紡──金属繊維を混ぜることで極めて高い切断抵抗を実現。ただし重くなりやすく、感触がやや硬い

「薄くて、でも切れない」の答えは「13ゲージ+HPPE素材+ニトリルコーティング」の組み合わせにある、というのが現場での定番の結論です。

現場環境で選ぶ「コーティング」の使い分け

手袋の性能を決めるもう一つの要素が、手のひら・指先に施されたコーティング素材です。グリップ力・通気性・油への強さがコーティングによって大きく変わります。

主要コーティングの特徴比較

コーティング素材グリップ通気性油・水への強さ向いている現場
ニトリルゴム(発泡)◎ 非常に高い○ 発泡なら良好◎ 油・水に強い油脂・クーラント・金属加工・機械整備。油で滑りやすい現場の定番
ポリウレタン(PU)○ 良好◎ 最も通気性が高い△ 乾いた環境向き精密組立・電子部品・小物ピッキング。素手感覚重視の作業に最適
天然ゴムラテックス◎ 高い△ 蒸れやすい○ 水に強い食品加工・水産・建設など水気の多い現場。ラテックスアレルギーに注意
コーティングなし(ライナーのみ)△ 素材依存◎ 最高✕ 耐液性なしインナーグローブ・クリーンルーム・軽作業

油作業での「背抜き」と「オールコート」の使い分け──ここを間違えると油が染み込む

ニトリルコーティングにはさらに重要な選択肢があります。それがコーティングの範囲(手のひらだけか、全面か)の違いです。

タイプコーティング範囲通気性油・液体への強さ向いている現場
背抜き(手のひらコート)手のひら側・指先のみ。手の甲は素材のまま◎ 蒸れにくい△ 手の甲から液体が染み込む軽度の油・乾いた金属部品の取り扱い・精密作業
オールコート(全面コーティング)手のひら・指先・手の甲まで全面△ やや蒸れる◎ 全方向から液体をシャットアウト切削油・クーラントが大量にかかる金属加工・機械整備

❌ 「背抜き」を切削油が大量にかかる現場で使うと起きること

  • 手のひら側は油をはじいても、手の甲のコーティングされていない部分から切削油・クーラントが染み込む
  • 手袋の内側まで油が浸透し、滑って部品を落とす・手が荒れる原因になる
  • 「ニトリルを買ったのに油が染みてくる」という声の多くはこれが原因。背抜きを選んでしまっているだけ

✅ 油量で選ぶ正しい判断基準

  • 油や液体が多少かかる程度の軽度な環境→ 背抜き(通気性・フィット感を優先できる)
  • 切削油・クーラントが常に飛散する・手を突っ込む機会があるオールコート一択
  • 迷ったら「仕事中に手の甲が油で濡れるか?」を基準にする。濡れるならオールコート。

✅ 工場作業での鉄板の組み合わせ

  • 切削油・クーラントが大量にかかる金属加工現場→ 13ゲージ HPPE + ニトリルゴム オールコート
  • 油が多少かかる程度の組立・搬送→ 13ゲージ HPPE + 発泡ニトリル 背抜き
  • 精密組立・小物の仕分け・電子部品→ 18ゲージ HPPE + ポリウレタンコーティング(タッチパネル対応モデルも選択肢に)
  • 板金・プレス・バリ取り(中程度リスク)→ 13ゲージ HPPE + ニトリルコーティング(発泡または砂付き)背抜きまたはオールコート

👇おすすめ商品はこちら

「洗って使い回す」と耐切創レベルが下がる──メンテナンスの罠

なぜ洗うと性能が落ちるのか

「手袋は洗えば長く使える」と思っている方が多いのですが、耐切創手袋に関してはこれが落とし穴になります。

⚠️ 洗濯・使用繰り返しによる性能低下の実態

  • コーティングの劣化──ニトリル・ポリウレタンコーティングは洗濯・摩耗を繰り返すと薄くなり、グリップ力が低下する
  • 編み目の損傷──洗濯機での洗いや高温乾燥により、HPPE・アラミド繊維の編み目が解れたり変形し、耐切創レベルが表示値より大幅に低下する
  • 目視ではわからない──繊維レベルの劣化は外から見ただけでは判断できず、「まだ使える」と思って使い続けることで事故リスクが上がる
  • 油・薬品の染み込み──工場の切削油や洗浄剤が繊維に染み込むと、洗っても落ちきらず繊維強度が低下する場合がある

正しいメンテナンスと買い替えの判断基準

✅ 現場での正しい運用ルール

  • 基本は「使い捨て運用」を前提にする──数百円〜1,000円の手袋を複数枚まとめ買いし、劣化を感じたら即交換する。無理に洗って延命するより安全・コスパともに優れている
  • 洗う場合は手洗い・陰干しを徹底する──洗濯機不可のモデルが多い。手洗いの場合も中性洗剤・ぬるま水で優しく押し洗いし、形を整えて陰干し。乾燥機は厳禁
  • 買い替えのサイン①:コーティングの剥がれ・ひび割れ──指先・手のひらのコーティングが白く浮いたり剥げ始めたら即交換
  • 買い替えのサイン②:編み目の解れ・穴──目視で繊維の解れや小さな穴が確認できたら、その部分の耐切創性能はゼロに等しい
  • 買い替えのサイン③:感触の変化──「なんとなくゆるくなった」「フィットしなくなった」という感覚が出てきたら交換時期のサイン

💡 10枚セット・20枚セットのまとめ買いが現場では最もコスパが高い。1枚あたりのコストを下げつつ、「劣化したらすぐ交換」の文化を現場に根付かせることが、長期的な安全管理につながります。

定番3ブランド比較:ショーワグローブ・アトム・東和コーポレーション(TOWA)はどう違う?

いずれもモノタロウ・Amazon・ホームセンターで購入できるオープンなメーカーです。各ブランドのシリーズ特性と強みをもとに、自分の現場環境に合った1枚を選んでください。

🥇 ショーワグローブ── 国内シェアNo.1・ラインナップの圧倒的な幅広さ

国内最大手! 全ゲージ対応! 耐切創〜精密まで

昭和23年創業の国内最大手作業手袋メーカー。耐切創から一般作業・食品・クリーンルームまで、業界で最も幅広いラインナップを持ちます。「手袋といえばショーワグローブ」と言われるほど現場での信頼が厚く、モノタロウでの在庫品数も群を抜いています。

耐切創ラインの特徴

  • 13ゲージ・HPPE素材の耐切創ラインが充実──精密作業から板金作業まで対応するゾーンをラインナップ
  • 発泡ニトリルコーティング・ポリウレタンコーティングの選択肢が豊富──現場環境に合わせて選べる
  • 左右・サイズ展開が細かく、手のサイズが小さい方や女性作業員にも対応しやすい
  • 価格帯が幅広く、1枚数百円台から入門できるのが最大の魅力

向いている現場・人

  • 初めて耐切創手袋を選ぶ現場作業員(まずショーワグローブの13ゲージニトリルを試すのがセオリー)
  • まとめ買いでコストを抑えたい現場・会社単位の調達
  • 現場ごとに違う種類を使い分けたい(ラインナップが多いため一本化しやすい)

💡 ショーワグローブの13ゲージニトリルはこちら

🥈 アトム(ATOM)── 油・クーラント環境に特化したグリップ力で現場職人の支持が厚い

油作業特化! グリップ力! 耐久性!

アトムは作業用手袋専業メーカーとして、特に油・クーラント・グリースが多い金属加工・機械整備現場でのグリップ力と耐久性に定評があります。「油で滑る」問題を解決したいなら、まず試すべきブランドとして現場作業員に支持されています。

耐切創ラインの特徴

  • 発泡ニトリルコーティングの品質が高く、油膜が張った金属部品でも高いグリップ力を発揮
  • コーティングの耐久性が高く、酷使しても剥がれにくいという現場の評価が多い
  • 13ゲージHPPEの耐切創ラインを中心に、機械加工・プレス・組立の現場に向けた設計が特徴
  • 手のひら全体にコーティングが施されたモデルが多く、部品を握る・掴む動作が多い作業に向いている

向いている現場・人

  • 油・クーラント・グリースが多い金属加工・機械整備の現場
  • 「手袋を着けたまま部品をしっかり掴みたい」という現場作業員
  • コーティングの剥がれが早く、手袋を頻繁に買い替えることに不満を感じている人

💡アトムのニトリルコーティングが施されたモデルはこちら

🥉 東和コーポレーション(TOWA)── 薄手・素手感覚を極めた精密作業向けラインが強み

超薄手・高ゲージ! 素手感覚! 精密作業!

東和コーポレーション(ブランド名:TOWA)は、高ゲージ(13〜18ゲージ)の薄手耐切創手袋と、PUコーティングによる素手感覚の追求に強みを持つメーカーです。「着けているのを忘れるくらい薄い」という評価が多く、精密部品・電子機器の組立作業員からの支持が厚いブランドです。

耐切創ラインの特徴

  • 18ゲージの超薄手耐切創モデルのラインナップが充実──小ネジ・電子部品・精密機械の組立に対応
  • ポリウレタンコーティングの品質が高く、素手に近い触感と高いフィット感を実現
  • 指先のコーティング精度が高い──指先のみにコーティングを施したモデルなど、通気性と感度を両立した設計
  • 価格帯はやや高めだが、「これ以外は使えない」というリピーターが多い精密作業向けの定番

向いている現場・人

  • 電子部品・精密機械・自動車部品の精密組立作業
  • 「今使っている手袋では指先の感覚が足りない」と感じている作業員
  • ポリウレタンコーティングで乾いた環境での素手感覚を求める人

💡東和コーポレーション耐切創手袋はこちら

3ブランドの比較まとめ表

比較項目ショーワグローブアトム東和コーポレーション(TOWA)
ラインナップの幅◎ 国内最大
油・クーラント耐性○ ニトリルあり◎ 特化設計△ 乾燥環境向き
薄手・素手感覚○ 13ゲージ対応○ 13ゲージ中心◎ 18ゲージ充実
精密作業への適性△ 油作業中心◎ 最適
コーティング耐久性◎ 高評価
コスパ(まとめ買い)◎ 最も安価なゾーンあり△ やや高め
入手しやすさ
価格帯目安(1枚)200〜800円400〜1,000円500〜1,200円

自分の現場に合う手袋を選ぶ:現場環境別チェックリスト

現場の条件推奨スペックまず探すブランド
油・クーラントが飛ぶ金属加工13ゲージ HPPE + 発泡ニトリル / 耐切創C〜Dアトム・ショーワグローブ
精密組立・電子部品・小ネジ18ゲージ HPPE + PUコーティング / 耐切創B〜C東和コーポレーション(TOWA)
板金・バリ取り・プレス13ゲージ HPPE + ニトリル / 耐切創C〜Dショーワグローブ・アトム
重量物の取り扱い10ゲージ以上 + 砂付きニトリル / 耐切創C以上ショーワグローブ・アトム
まとめ買いでコストを抑えたい13ゲージ HPPE + ニトリル を10枚・20枚セットでショーワグローブ(最安ゾーン豊富)

中小工場での導入事例

事例① 埼玉県・自動車部品プレス・バリ取り工場(従業員12名)

バリ取り作業中に手を切る軽傷が年に4〜5件発生。安全管理から耐切創手袋の着用を義務化したが、支給した7ゲージの厚手手袋は「作業できない」と現場から拒否反応が続いた。

きっかけ作業員がモノタロウで「薄手 耐切創」と検索し、13ゲージのニトリルコーティングモデルの存在を知って購入・試着。「これなら作業できる」と報告。

やったことショーワグローブの13ゲージ耐切創ラインを全員分まとめ買いし、会社支給品を切り替え。10枚セットで購入し、劣化したら即交換のルールを明文化。

結果手袋着用率がほぼ100%に改善。翌シーズンの手の切り傷ゼロを達成。「着けていて邪魔にならない」という声が定着した。費用は1人あたり月200〜400円程度。

事例② 神奈川県・精密機械部品組立工場(従業員20名)

ミクロン単位の精度が必要な小ネジ締めと部品位置合わせの作業で、「手袋を着けると触感がなくて位置がわからない」と全員が手袋を外して作業していた。

きっかけ安全管理者が18ゲージ・ポリウレタンコーティングの存在を製造業の展示会で知り、サンプルを取り寄せて試着テスト。

やったこと東和コーポレーション(TOWA)の18ゲージ耐切創ポリウレタンラインを全員分導入。着用ルールを再徹底。

結果「着けていることを忘れるくらい薄い」「これなら着けられる」と全員が定着。小さなバリによる指先の傷が激減。費用は1人あたり月500〜700円程度。

よくある失敗・購入前の疑問Q&A

Q:サイズはどう選べばいいですか?きつすぎると指が疲れますよね?

耐切創手袋はジャストサイズかわずかにタイトが基本です。ゆるすぎると指先にたるみができ、細かい作業の邪魔になるうえ、巻き込まれリスクも上がります。手囲い(親指の付け根を一周した長さ)をメジャーで計測し、メーカーのサイズ表と照合して選んでください。迷ったら小さいサイズを試してみることをおすすめします。

Q:「耐切創」と「防刃」は同じですか?

別物です。耐切創は「刃物が擦れたときの切断に対する抵抗力」を示す工業用途の性能規格です。一方防刃は、刺し込み・突き刺しへの抵抗力を含む場合があり、主に警備・護身用途で使われる概念です。工場の金属バリ・板金・刃物取り扱いには「耐切創(EN388規格)」対応の手袋を選んでください。

Q:手袋が破れた部分だけ補修して使えますか?

補修はできません。即廃棄・交換してください。耐切創手袋の性能は編み目全体の均一性によって成立しています。一箇所でも穴・破れがあると、その部分の耐切創性能はゼロです。「もったいない」という感覚は理解できますが、数百円のコスト節約のために怪我のリスクを取るのは割に合いません。

Q:左右兼用と左右別、どちらがいいですか?

コスト面では左右兼用のほうが圧倒的に有利です(片方だけ傷んでも無駄が出ない)。ただし高ゲージ・高精度のモデルでは左右別設計のほうが指先のフィット感が高いケースがあります。まとめ買いコスト重視なら左右兼用、素手感覚の精度を重視するなら左右別設計も検討してください。

まとめ:数百円の手袋1枚で、手の怪我と毎日のイライラから解放される

正しいゲージ・コーティング・耐切創レベルの手袋を選べば、1枚300〜800円台で「着けていることを忘れるくらい薄くて、でも切れない」手袋は手に入ります。

「たかが手袋」と思うかもしれません。でも考えてみてください。

分厚くて使えない手袋を着けるふりをして、バリで指を切る。たった0.5秒の油断が、縫合が必要な怪我になり、数日間の作業制限になる。最悪、神経を傷つけて指先の感覚が戻らないケースもあります。「数百円をケチって、毎日イライラしながら危険な作業をする」より、「正しい手袋を選んで、ストレスなく安全に働く」ほうが、どう考えても合理的です。10枚まとめ買いで3,000〜5,000円。1日あたりのコストは数十円。それで怪我のリスクと毎日の作業ストレスが激減するなら、これ以上のコスパの良い自己投資はありません。

✅ 明日すぐできるアクション

  1. 【最優先】作業機械を確認する──ボール盤・旋盤・フライス盤など回転体がある作業では耐切創手袋を着用しない。回転工具がない作業かどうかを必ず確認してから次のステップへ。
  2. 自分の現場環境に合ったコーティングを選ぶ──切削油・クーラントが大量にかかる→オールコートのニトリル。軽度の油や乾燥環境→背抜きのニトリルまたはポリウレタン。
  3. ゲージ数を決める──細かい作業が多いなら13ゲージ以上(できれば18ゲージ)を選ぶ。タブレット・スマホを使う現場ならタッチパネル対応モデルを選ぶ。
  4. まとめ買いで揃える──「ショーワグローブ 耐切創 13ゲージ」「アトム 耐切創 ニトリル オールコート」「TOWA 耐切創 ポリウレタン」でモノタロウ・Amazonを検索し、10枚セットで購入する。
  5. 買い替えルールを決める──コーティングの剥がれ・編み目の解れが出たら即交換。「洗って延命」より「劣化したら交換」の文化を現場に根付かせる。

正しい手袋を選ぶだけで、現場の安全は確実に変わります。

耐切創手袋を付けて刃物を工場で使っても問題なく作業できる人

💡 現場の安全装備シリーズ:あわせて読みたい関連記事

⚠️ 製品のご購入・導入に関するお願い

本記事で紹介しているツールや機器などは、工場のインフラ環境(電圧の違い、Wi-Fi電波の届きやすさ、PLCの仕様など)によって適合可否が異なります。
ご購入の際は、必ず事前にメーカーの公式サイトやカタログ等で仕様をご確認いただき、ご自身の現場環境に適合するかをご判断のうえ導入をお願いいたします。

現場のリアルな悩みをお聞かせください

この記事で解決しなかったトラブルや、今後『製造ラボ』で取り上げてほしいテーマがあれば、匿名でリクエストをお寄せください。

リクエストを送る(1分で完了)
工場備品・消耗品

コメント